上高理数科東京キャリアアップツアー2022年度報告

2022年11月10日~11日、恒例の上高理数科1年生のキャリアアップツアーが3年ぶりにリアル訪問で開催されました。今年度の企業訪問は下記の7社にて実施いただきました。上高のホームページもご参照ください。(http://www.mie-c.ed.jp/hueno/?p=9759

i-plug

旭化成

サイオステクノロジー

TIS

日立製作所

三菱総合研究所

ライフネット生命

 

以下、二社の訪問記録を掲載します。

 

(旭化成株式会社)

  上高からの生徒をお迎えした去る1110日は気持ちのいい快晴でした。30階の会議室からは、皇居、東京スカイツリー、国会議事堂、直前通ってきた東京駅などのパノラマに、生徒さんは、それぞれ驚きやちょっとした興奮を覚えていたようでした。(私も20数年前はそんな感じだったのでしょうか?人の多さにただ参っていただけのような気がします。。。)あのように生徒さんが素直に喜んでくれると、こちらも事務所までお呼びした甲斐があるなと、感じながら、色々とお話をさせて頂きました。

 

 弊社は、いわゆる素材の会社ですので、「サランラップ」とか「ヘーベルハウス」といったCM等でもおなじみの製品から、知られていないけどこんな所で皆さんも使っているよ、みたいな話をさせて頂きました。また、会社と言っても、具体的にどんな人がどんなことをしているところなのか、生徒さんにはイメージが湧かないと思いましたので、できるだけ分かりやすい言葉で、「製造」「研究」「営業」「スタッフ」などの仕事とはどういうもので、どういうバックグラウンドを持っている人が携わっているのかなど、今後の大学の進路の検討の際に、少しでも繋がるような話もさせて頂きました。

 

 また、以前何度かさせて頂いているキャリアアップツアーの中でも、今回は特に事前の会社研究を大変熱心にして頂き、弊社が社会や皆様からどのように見られているのかを、自分自身としても改めて考える機会にもなり、非常に勉強になりました。その中でも、特に働く環境や環境問題への対応に関する質問が多かったです。訪問後頂いたお手紙によると、弊社はかなり以前から社内の人を役職ではなく、「○○さん」と呼ぶ習慣があり、お互いをリスペクトしつつもフラットな議論や会話をしているとの話が、皆さんの印象に強く残ったそうです。普段何気なく当たり前のように過ごしていることでも、一度振り返ってみることも改めて大事だなと思いました。

 

 短い時間でしたが、生徒の皆さんから色々な種類の質問を頂き、お話をさせて頂きました。少しは社会や会社の一端をお見せし、今後のキャリア検討の一助になれるのであれば嬉しい限りです。

                                                             (高41回 鈴木靖之)

 

(TIS株式会社)

  高34回中森と高38回宮崎が勤務しておりますTIS株式会社に、3年ぶりにリアル訪問いただきました。3年前は西新宿でしたが、今回は豊洲の事業所に訪問いただきました。今年も会社の若手社員から企業紹介と自分たちの仕事の内容、そして豊洲事業所のあとに訪問いただくデータセンターについての説明を行い、質疑応答という順に進めました。いつもながらに高校一年生とは思えないするどい質問には感心するとともに、若手社員のほうもあらためて自分の仕事を考える良い機会になったと思います。また好天にめぐまれ、窓からは遠くに富士山が望め、レインボーブリッジやスカイツリーなどを案内することもできました。

 

 続いてデータセンターへは、タクシーに分乗して約30分の移動、タクシーの中でも生徒の皆さんと社員との間で会話が盛り上がりました。「日本の人口が減っていく中で、市場が国内だけだと将来厳しいと考えるが、TISは海外展開はどのようにかんがえているのか」等、我々が考えさせられるような質問にも対応しながら、高校1年生でそこまでしっかりと将来のことを考えているということが良く分かり、母校の将来は明るいなと感じました。センター見学においては、説明している内容に対して普段見られないような施設ということもあってか、驚いた表情等多々見られ、また、質問が活発に交わされており、楽しく・真面目に見学してくれていることが良く分かりました。

 

 センター見学終了後、高58回宮崎が宿舎である本郷三丁目の機山館にお送りして、そのまま座談会に参加しました。今回は例年に比べてOBが少なくOB4人(学生2人、社会人2人)だった為、4つのグループに分けて座談会を実施しました。10分4セットで、みなさん身近に迫っている進路や勉学の質問が多くありました。中でも多かったのが、「どうしてその進路に決めたのか、どうしてその会社に入ったのか」という質問で、私の場合はあまり褒められた経歴ではないのでどちらかというと反面教師にしてもらおうというような、こういうことがうまくいかなかったからやっておくと良いよ、等といった内容でお話ししていました。

少しでも進路選びの参考になっていれば嬉しいです。(クラス内で恋愛はあったか?のような、学生らしい質問もあり、その時が一番盛り上がっていました 笑)

 

私自身も元気をもらえるような、初心にかえれるようなとても良い座談会の時間を過ごせました。

                                                       (高34回中森雅人 高58回宮崎辰宏)