東京支部  北出明支部長(高13回) ご挨拶

『私と東京支部 ~今後の発展を願って~』

 私が東京支部の活動に初めて参加させてもらったのは、正確には覚えていませんが、おそらく二度目の海外駐在(アメリカのダラス)から帰国した1985年以降のことだったと思います。

 その年(多分1986年)の総会に出席した際、会場で井上浩行さん(高12回・前支部長)と中森建夫さん(高14回・前事務局長)の姿を見つけ、数十年ぶりの再会に胸が弾んだことを今でも鮮明に覚えています。

 当時、事務局長として支部の運営にご尽力いただいていたのが、3年前にお亡くなりになった吉岡進さん(高3回)でした。この時の総会にお誘いいただいたのも、旧知の間柄だった吉岡さんでした。それを機会に吉岡さんにはよく声をかけていただきました。

「北出さん、今年は箱根にバス旅行をすることになったのだが、外国人の友達がいたら誘ってくれませんか」というご依頼があり、イタリア政府観光局の東京事務所に勤務していた友人のエンゾー・ルオンゴ君を連れていくことになりました。1989年(平成元年)11月のことでした。帰途のバス車内で彼が私に耳打ちしました。「あのオジサンはいつも口をパクパクさせているね。我々イタリア人顔負けの食欲だね!」だれのことかと思いきや、その頃東京支部のご意見番として睨みを利かせていた安藤為朝さん(中33回)でした(笑)。

 

 翌1990年、吉岡さんからさらなるリクエストが寄せられました。11月の総会で講演をしてほしいとのことでした。目黒の雅叙園観光ホテルが会場で、「私の国際交流」と題して話をさせていただいたのですが、特別ゲストとして招いた友人のジョン・カントレー君にも簡単なスピーチをしてもらいました。当時、彼は忍者屋敷の展示物の説明文を英訳するのに一役買ってくれていたのです。

 その後、私は京都と韓国のソウルに駐在したため、帰国した1998年までは支部活動に参加することができませんでした。

 その年の総会は、幕張メッセという時代の先端を行く施設が会場となっており、10年近く東京を離れていた私は戸惑うことしきりでした。特に、どこかのテレビ局の女子アナかと勘違いしてしまった亀山典子さん(高43回)の司会ぶりに驚かされました。

 その後は東京に落ち着き、無事に定年を迎えることができましたので、その間、総会で司会を務めたり、バス旅行の幹事を務めたり、『伊賀の友垣』の編集を担当したりといった活動を経験させてもらっていました。そして、2016年の総会で支部長をおおせつかることになった次第です。

 

 今、その頃からの変遷を振り返ってみると、この東京支部も時代の流れとともに徐々に変容してきていることが痛感させられます。

 その第一は、間違いなく会員の構成と言えるでしょう。上述の通り、30年くらい前までは旧制中学や女学校卒の方々も多く、私などはまだまだ“若輩”の部類に属していました。ここで思い出されるのは、吉岡さんのご同期の百本豊嗣さん(高3回)が本誌第23号に寄稿された「同窓会東京支部の源流をつくった先人達」です。それによりますと、昭和49(1974)年に椿山荘において上高第2回から第7回卒の有志の方々によって会合が持たれたのが、今日の東京支部の源流ともいうべきもののようです。私が支部活動に初参加させてもらった80年代当時は、まさにこれらの代の方々が中心となって東京支部を支えてくださっていたのです。

 

 爾来40数年を経た現在、草創期当時の会員の方々が去りつつあり、それによる会員数の減少は避けられない現実です。

 この厳しい現実に対処するにはどうすればよいか? それは、若い層の会員を増やす努力以外にないのではないかと思います。

 ところで、昨年の総会で講演を行っていただいた出口治明さん(高18回)がおっしゃいました。

「同窓会の活動を強化するためには若者層に関心を持ってもらうことが肝要です。そのためにはフェイスブックなどSNSの活用が不可欠です」

早速、事務局長の實森健介さん(高18回)、本誌編集長の出口正尚さん(高22回)に検討をお願いしたところ、以下の方々を加えたワーキング・グループが編成されることになりました。

 山出善章さん(高32回)、宮田隆さん(高32回)、中森雅人さん(高34回)、清水庸一さん(高41回)

 これにより、これまで本部同窓会に“間借り”させてもらっていたホームページをさらに充実させ、新たにブログ及びフェイスブックをスタートさせることになりました。非常に心強い限りです。

 

 高齢化に伴う会員数の減少という厳しい現実の一方で、今後の発展に繋がる新しい波が押し寄せていることも事実です。

 若い層の会員を一人でも多く増やすため、この新しい波にうまく乗り、東京支部の活動をこれまで以上に充実させていきたいと念願しています。

 会員皆さん一人一人のご理解とご協力をお願いいたします。